'98 DUNLOP-CUP #1

'98 DUNLOP,Castrol,AUTOBUY CUP 1st Stage


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今回のテキストは私の参戦記となっており、画像と内容は直接関係ありません。


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画像の下のコメント:上段、参加クラスと名前 下段、総合タイムとトップタイム(1'21.653 /A class Yoshito Tezuka)比

 朝は大雨、そしてエンスト

C1 class Masaya Kawaguch
1'30.669 111.04
C2 class Masato Nomura
1'30.350 110.65

 98年3月1日はいよいよダンロップ杯の開幕戦。まだ寒さも厳しく、何度か大雪に悩まされた関東地方だったが、まさかこの日に雪が降って大会が中止になろうとは、いったい誰が予想しただろうか。もう3月なのに。幸い私は自宅が会場の近くなので、カッパを着込み愛車で錦ヶ原へ向かった。キャブの不調からか、途中何度もエンジンがストール。そして再スタート、を繰り返し、シャーベット状の路面をおそるおそるRZを走らせ、予定より大幅に遅れて会場へと到着した。そこにはもちろん運営スタッフがいた。トランポも、自走のオートバイもたくさん来ていた。しかしその数はとてもダンロップ杯とは思えない少なさだった。「お疲れさまです。今日は残念ながら中止です。帽子をどうぞ」。スタッフの優しい言葉が身にしみた。参加賞なのか、黒い帽子をくれた。とりあえず小屋の近くにRZを止めて、軒下の長椅子に腰をかけた。「せっかくの開幕戦なのに…、今日でなければ次はいつ出れるかわからないのに…」ぶつけどころのない悔しさを覚えつつも、雪の中を来たエントラントを気遣うスタッフを姿を見てると、そんな思いはどこかに行ってしまった。会場を借りる費用、アルバイト等の人件費等、大変なのは運営する側の人々だ。中止になって一番悔しいのはスタッフのはずだ。それなのに参加者への心配りを忘れないスタッフは素晴らしい。私はますますこの大会が好きになった。
A class Takayoshi Sakuta
1'22.714 101.30
C1 class Yoshiaki Kusaba
1'29.531 109.65
C2 class Masakazu Takahashi
1'33.366 114.34
 前置きが長くなったが、それから2ヶ月あまり過ぎた初夏を匂わせる5月17日朝、目を覚まし窓の外を眺めると大雨が降っていた。予報では夜明け前には上がるらしかったのだが、ずれ込んでいるのか。降り方を見てると午前中は完全なウェットだな、と感じる。準備を終えて出かける頃にはさらに降りが強くなってきた。走り出すとすぐにエンジンストール。またもキャブの不調か?前回は寒さでのアイシングが原因だったはずだから今回は何だ?何度再スタートしても200M走らないうちに同じ症状に。うーん、困った。こんな調子では大会どころではない。そんなこんなで5kmばかし走って「もしやガス欠か?」とコックをリザーブへ。ウソのようにRZは元気よく走り出した。普段あまりバイクに乗らないようになっているとはいえ、ガス欠の症状さえわからないとは恐れ入る。それまでのキックのしすぎでブーツカバーが破れてしまった…。

C1 class Chiaki Shindou
1'26.871 106.39
NN class katsuya Satou
1'35.440 116.88
 おお、なかなかいいコース?それに天気も上々

 会場に到着すると既にトランポ駐車場は満杯でダンロップ杯らしい雰囲気。コースには下見のエントラントがあふれていた。ガスを腹一杯食ったRZを車検してもらい、受け付けを済ます。クラスはNN(ノービス・ノーマル)級でゼッケンは黄色い58番をもらう。どうせなら平さんもつけたことがある59番がよかったのだが…。エントリーリストを見ると同じNNクラスにはタレントの山口良一氏の名前が!マシンはNSR250R。今まで2度同じ土俵で戦ったが、いずれも敗退。ううむ、今日は負けられん。今回のエントリー総人数は206名。しかし参加したのは171名。少なくともあの雨で断念したひとも中にはいたのだろう。ちょっと体調の悪かった私も、車で観戦に行こうかなと、ふと思ってしまったのだ。NNクラスは34名。以前は排気量でN1とN2に分かれていたのが統合されたのでなかなかの人数だ。しかし実際に参加したのは21名だった。
 知人に挨拶をしつつも急いでコースの下見に出かける。今回は坂の上からのスタート。そのあとにS字を挟んで2本のストレートがある。全体的に回転も控えめ。アクセルを思いっきり開けるポイントが結構ある。狭路ターンも見てる分には簡単そう。それに長いパイロンスラロームがない!これはいい。私は回転はもちろんだが、パイスラが圧倒的に遅いのだ。途中で迷いそうなポイントもあまりなく、これならばミスコースはしなくて済みそうな印象だった。
 会場についた直後から雨足も止まり、みるみる路面はドライへと変化していった。C2クラスが出走する頃まではウエットパッチもほとんど残っていない状態となり、日差しも弱く涼しくて絶好のコンディションとなった。
C2 class Kaoru Sasaki
1'30.513 110.85
C2 class Hirokazu kitou
1'30.340 110.64
NO class Michio Saotome
1'36.829 118.59
 そつなく決まったヒート1、ハイサイドか?のヒート2

 以前はノービスクラスは一番最初の出走だったのだが、主催者の配慮でC2クラスの後に走れることになり、シード選手の走りを事前にチェックできることになった。ジムカーナは出走前のコースのイメージが頭の中に入っていないとタイムは出ない。慣熟歩行が何度も出来るとはいえ、たった2回の走行で自分の力を出し切るためには出走前のイメージ作りがかなり重要である。そのためにも他の人が走っているのを事前に見れるのと見れないのでは、そのイメージ作りが違ってくる。ノービスクラスにとっては自分たちより速いライダーの走りを事前にチェックできるのはほんとにありがたいのである。ただ、私はあまりにもゆっくりと写真撮影と走りのチェックをしていたため、ウォーミングアップに出るのが遅れてしまい、あれよあれよという間にスタート地点に誘導され、心の準備が出来ないまま私の番が来てしまった。
 1ヒート目はなんとなく攻めきれなかったが、コースに迷うこともなく、アクセルを開ける所ではちゃんと開けられて大きなミスもなく、そつなくまとまった感じ。ただ意外だったのが狭路ターンの難しさ。実際にそのセクションに進入してみると、出口でパイロンに接触しそうになり、足を着いて完全に失速。ここが1番の課題となった。タイムは1'38.759。クラスで5番目のタイムが出たので、うまくいけば今日こそ入賞だ!と気合いを入れ直した。
 1ヒート目の反省から2ヒート目では早めにウォーミングアップ場前で待機。アナウンスを待つ。ウォームアップを始め、ゆっくりとペースを上げていく。いつの間にか背後にはヒート1でトップタイム(1'35.440)を出した佐藤氏が。3秒以上も離されていたので、ううむ負けられん、と言うよりは、なんとかヒート1のタイムに追いつきたいという思いでペースを上げた。午後は気温も上がり、Tシャツ1枚でも汗ばむぐらいになっており、タイヤのグリップ感もいい感じだった。ターンへの進入速度を徐々に上げ、自然とRZもバンク角が大きくなり、マフラーが路面を擦り始めた。程良くウォームアップを済ませ、オフィシャルに8の字区間へと誘導される。よし、いい感じだ!今度は心の準備もバッチリ。

C2 class Masato Morita
1'28.351 108.20
C1 class Kyoichi Shikanai
1'28.158 107.97
 そして2ヒート目スタート!スタートしてすぐにヒート1より乗れているのが自分でもわかった。練習でコーススラロームしているのに限りなく近い感じで各セクションを抜けていった。回転も自分としてはまずまず。低速セクションからの立ち上がりだけはどうしようもなく遅いが、今回のコースはそこそこスピードが乗るターンも多く、気持ちよくRZを走らせる事が出来た。問題の狭路ターンはやはり難しかったがヒート1よりはマシな感じで抜ける。ゴールは近い。クランクの後、ストレートを抜け右回転。オフセットスラロームから立ち上がって最後の回転へ。いままで、決勝ヒートでマフラーを擦ったことなど一度もなかった。それだけマージンを大きくとって走っていた証拠なのだが、ここで始めてマフラーからすれる音が聞こえた。しかも半端じゃない。ああ、私の体重があと10kg軽かったら、このへたったリアサスにももう少し楽させてあげられるのだろうか。アクセルを開け、マフラーを擦る音は聞こえ続けた。リアサスはほとんど底着きし、タイヤが流れ始めた。次の左回転に備えてすぐにアクセルを戻さなければならないため、結果として軽いハイサイドですみ、ラインもそれほど乱れずに回転。ゴールめがけてまっしぐら。そのときわずかにマシンを右に振ったため、ジャックナイフでバランスを崩し、転倒。幸い車体はゴールエリア内からはみ出さなかったのでペナルティを受けなかったが、恥ずかしかったので、そそくさとその場を離れた。
 ヒート2のタイムは、1'35.031(116.38)。ダンロップ杯で初めて120%台を切った。しかもクラス優勝のオマケ付き。仲間のみんなにも祝福され、ガラスの盾とたくさんの景品をもらい、その嬉しさは倍増した。
 ちなみに山口良一氏は1'39.801(122.23)のリザルト。ようやく勝った(^^)。表彰式後の恒例のジャンケン大会の司会にこの人は欠かせない。

 今回のコースに関しては、詳しい解説と図解が渡辺さんのページに掲載されている。また渋谷さんのページにも今大会のレポートがある。
 また、リザルトはおなじみJAGEに掲載。あわせてご覧あれ。

C1 class Yasuo Watanabe
1'27.666 107.36
B class Yuji Hotta
1'24.090 102.98
B class Yukinobu Nonomura
1'24.340 103.29
 肝心?の写真はどうだ
 今回、仕事の疲れが抜けきれず、また前日も寝るのが遅くなり、ろくに大会の準備もせずに当日を迎えた。やる気がなかったわけではもちろんないが、朝6時半にようやく目を覚まし、準備も満足に出来なかった。雨に備えて400を5本、100は7本持っていく。カメラはバックごと持っていく気がしなかったので他の荷物と一緒にαにトキナーのニューレンズをつけて、そのまま放り込む。これまではX-700に50mm,135mm,200mmの3本のレンズ、もしくはジャンクのズームレンズで撮影に望んでいたのだが、やはりズームレンズはいい。特に80-200クラスの望遠ズーム。ほんとにこれ1本で事足りる。特にこのトキナーの大口径ズームは、なかなかどおしていい性能だ。ファインダーの見栄えからして違う。ただAFの性能は使えないレベルだ。まあ、もともとミノルタAFの性能は期待していなかったが、スポーツの動きにはまったくついていけない。スポーツでAFを使いたければやはりEOS1nかF5しかありませんな。もちろんそんな金はないので、割り切ってマニュアルフォーカスで使えばまったく問題ないのだが。撮影ポジションとしては確かにこのクラスのズームが最適なのだが、場所が場所なのでバックの処理に苦労する。絵になる場所が非常に少ない。観戦ポイントが即撮影ポイントには絶対ならないのも難しいところ。決勝コースは同じ人はたった2回しか通らないし、失敗する可能性が高い。それ故にウォーミングアップ場でいいポイントを探すことになるのだが、それでもバックの処理に困ることがあるので、やはり300mmF2.8のレンズが欲しいところだ。私のRZと同じぐらいの値段なのが玉に瑕ではあるが。
 と、いうわけで今回は主に会場の一番西側のポイントでの撮影となった。決勝コースは遠く、ほとんど観戦できないのが難点だったがなかなかいい写真が撮れたように思う。ここらへんは芝生や緑が多めで、なかなか綺麗なポイントなのだ。午前中は曇であまり期待できなかった。午後は日差しも出てきて「こりゃいい色が出そう」と思ったのだが、出来上がった物を見てみると、午前中のものもなかなか良かったのだ。うーん、やはりレンズがいいのか。まあ投資したかいがあったというものだ。でもやはり日差しが出てくれたほうが緑も映えていい。そんな感じだった。
 ほとんどすべてをシャッタースピード優先のAEでの撮影。流す写真は1/30から1/60で、止める写真は1/250から1/500で撮影した。露出補正はほとんどなし。フィルムはVX100を6本使用。

 今回の1番のお気に入り写真は右下の西尾選手。鋭い目線がいいでしょ(^^)。

A class Shigeru Hatakeyama
1'24.457 103.43
C1 class Jun Nishio

1'27.764 107.48
MINOLTA α-507si+Tokina AT-X 828AF PRO(80-200mmF2.8)
KONICA VX100


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Last modified:1998.05.25
Photograph:roadrace
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